祭り、そして対話ということ
仕事に追われて油断している隙に祭りが終わってしまった。乗り遅れたか!残念無念。
えー、ごく簡単にまとめるとこんな話です。
朝日新聞の記者が「NHKvs朝日騒動」や左記騒動のネタ元である従軍慰安婦問題に関して十分な論拠もなくNHK駄目的なエントリーを入れたところいくつかのサイトから反論トラバ。それに対して記者氏は”ミーハー右翼”、”猿”と挑発。これで火がついて厳しい反論が殺到。2chでは個人情報まで暴かれて散々。ついに本人から多勢に無勢と敗北宣言。
このサイトに非常に良くまとまっているので興味のある方は参照してください。
考えさせられることがいくつかある。まずネット上で政治的な言論に高いアンテナを持っている人のほとんどが保守派ということだ。ネット右翼、ネット保守とも揶揄される。僕もこの層に属するだろう。左翼的な発言をする朝日新聞の記者は、こういう保守層に袋叩きに遭ったわけだが、左翼からの援軍はほとんど無し。朝日新聞を愛読する左巻きの人々よ、これはどういうことなの?もっと思想戦がんばろうよ。僕は左右で徹底的に討論する環境が望ましいんだけどね。
2chで個人情報まで暴かれているけど、これはやりすぎだろう。しかし、そういういうのをマナー違反だと嗜める声が「ネット保守」側からほとんどなく、左翼偏向で傲慢な朝日の記者を叩きまくって溜飲を下げるのみ。俺はこういうのは納得できないね。この朝日記者はこれぞザ朝日と言わんばかりの傲慢さで攻撃を誘引したのは自業自得ではあるのだけどね。個人情報を暴いたりするような連中と同じカテゴリに属するなんて思われたくない。自分もとても紳士的とは言えないし、マナーに小うるさくなっても本質を失うのである程度の攻撃的な表現はあっても目をつぶっても良い範囲ではないかと思うが、対話ではなく攻撃になってしまうのは、むしろ逆効果ではないか?本当に愛国保守なら左巻きな人々を迷妄から覚ますよう動機付けするような言説で日本の世論を適正化すべしと願うのではないか?敵味方のような底の浅い二元論を動機にどんな言葉を投げても相手はますます左巻きの殻に閉じこもっていくだけだろう。ネット世論がむしろ特殊なカテゴリーへと後退し世論を動かさないような位置取りをするようになるのは本当に望ましいことだろうか?むなぐるまというサイトで「反響室効果」と言われている現象が起きている典型的な事例ではないかと思う。自分への反省や戒めも含めてあえて言おう。保守系ブロガーはいまこそ対話というキーワードを考えてみてはどうだろうか?
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コメント
まったくその通りだと思います。
ネット上では「バカサヨを論破済」と思われている事件等でさえ、詳細な資料にあたってみると、実際の出来事はそう単純な事象ではないことがほとんどです。
むしろネット右翼的なスタンスから見るとき「相手の主張にも一理あったか」という発見があるほど。
そういう、物事の複雑さを把握するまで研究した方同士であれば、主張が違っても有益な議論ができるのでしょうが、いまのネット上では、単に勝ち組に入って図に乗っている人が少なくないように思います。
もっとも根本的には、「左翼」側からの力ある論客が現れてくれないことが、議論を不成立にしている原因でしょうけど。
投稿: | 2005.02.06 09:40
今回の件で援護射撃が無かったのもそうですが、「左翼」側のblogの殆どがコメント禁止、コメント可でも即検閲・削除が常態と化しています。実際、今回の件に「右翼の横暴」的なコメントした「左翼」blogに対して反論の書き込みをしても酷い場合には数分で削除されています。
言論の自由を認めない「左翼」blogに対し、「右翼」側は常に不特定の書き込みで賑わい、時折出張してきた「左翼」の書き込みを削除するどころか、それを契機に論戦が始まり数十の書き込みがあるのと実に対照的です。
> 個人情報まで暴かれているけど
今回の件に関しては「暴く」というのは当てはまらないように思います。まとめサイトをご覧になったのなら自明ですが、普通に当該サイトのコンテンツやリンク、TBをたどって判明したのですから。
投稿: くま | 2005.02.07 00:57
>(名無しさん)
> もっとも根本的には、「左翼」側からの力ある論客が現れてくれないことが、議論を不成立にしている原因でしょうけど。
まったくその通りですね。
> (くまさん)
> 言論の自由を認めない「左翼」blogに対し、「右翼」側は常に不特定の書き込みで賑わい、時折出張してきた「左翼」の書き込みを削除するどころか、それを契機に論戦が始まり数十の書き込みがあるのと実に対照的です。
ええ、よく知ってます。
正義という思い込みに支配されて言論の自由を弾圧しようとする左巻きの人々の生態はそのとおりですが、それが右巻きの人々の行為をすべて免罪することにはなりません。ネットによくいる左巻きよりマシということでしかありません。
> 普通に当該サイトのコンテンツやリンク、TBをたどって判明したのですから。
同じことです。探り当てるのが簡単だったか難しかったかだけの違いです。匿名を許さず探り出そうとする心象はどのようなものか想像してみてください。
投稿: Tatsu | 2005.02.07 05:45
言っておられる事は分かりますが、もう少し今回の経緯、レス内容を詳しく知っておられたなら、もう少し違う表現をされていると思います。
レスを汚して申し訳ないですが、私から見た流れを書かせて下さい。
彼のコラムへの反論に始まりましたが、以降のコラム、彼のレスが余りにも誠実さが無い事への反発が中心となりました。
その量に対応する時間的な余裕も無かったと思いますが、数少ない彼のレスも曖昧なもので議論にはなっていませんでした。
既に皆がその姿勢に呆れ返った頃、慰安婦、南京に話題が移り流れが変わりました。
レスの内容には「迷妄から覚ますよう動機付けするような言説」も有りました。
ただ、彼の場合はその前に「不誠実さを正すような言説」がまず必要でした。
結果的に見れば、彼のようなプロの人をネット上の多少のやり取りで「迷妄から覚ます」など、もう「物理的」に有り得ません。
彼は「ネットコミュニケーションの連載をしていた」と煽りながらネットについては全く無知でした。
彼の正体は、日常的に検索を使いこなしている方なら簡単にたどり着く状況でした。
攻撃だけが目的なら、初日に暴かれていたはずです。「だから良い」と言う訳では有りませんが、結果は必然です。
「何処の新聞社の人か?」と好奇心から検索した人は多いでしょう。
その中の一人がキッカケを作り、後は連鎖的に情報に辿り着きます。貴方も言われているように祭りです。
誰でも氏名が分かる状態で、誰一人氏名を公表しない。そんな事は現実的に有り得ません。
今のネット環境では、無知なサイトが注目を集め、反感を買えば、幾度と無く繰り返されるでしょう。
レスの多くは叩きではありません、またレスをつけた人が暴いたわけでも無いでしょう。
このコラムについてだけ言わせて頂ければ、後半部分の「こうあるべきだ」と考えるのは良いのですが、それを向ける対象、範囲が少しずれています。
その為、ウォッチだけの人から見ても、まとめてレッテルを貼った様な変な違和感を感じると思われます。
長文、駄文をご容赦下さい。
投稿: tombo | 2005.02.07 08:10
Tomboさん、コメントありがとうございます。
あのサイトに殺到したコメントの流れはすべて目を通してますが、私の印象では冷静な反論と感情的な攻撃は半々といったところでしょう。最初はそうでもなかったけど、祭りが最高潮に達する中で徐々に感情派が増加していった感じがしますね。確かに私の言い方だと対象が限定されておらず、冷静なレスをつけていた人まで「え?俺?」と思ってしまう可能性はありますね。その点は反省すべきかと。
ただ、あれで大半が例えば「中年2ちゃんねら」さんのように冷静なレスであったなら、むしろ記者氏を論理的に追い詰めることができたであろうに、と言う点が残念なわけです。ネットウヨはヒステリックでしつこいからその被害にあったと、被害者面で逃げる余地が与えられてしまったわけです。間単に個人情報が特定されてしまう隙有り状態で一度祭りが起こったら簡単に調べ上げられて晒されてしまうのは今のネットの負の側面であり現実ですが、愛国保守にとってそれはマイナスであってもプラスではないと思うわけですよ。
投稿: Tatsu | 2005.02.07 13:07
こんにちは。
僕は強いて分類するとするならば左巻きの人間ですが、この件についてのご意見には非常な共感を覚えます。
はっきり言って、件の「しがない記者日記」の方に関しては、彼の意見の是非以前のレベルで問題があったと思います。ネット右翼、猿、相手の考えや立場を理解したうえで接していこうという姿勢をまったく感じない。一般の方ならまだしも、この方の本職はジャーナリストと来ている。
しかし、一方で個人情報云々…これは犯罪的に醜悪な行為だと思います。犯罪的という言葉を使いましたが、これはれっきとした犯罪なのではないでしょうか?単なる個人攻撃であり、モッブによる暴力以外のなにものでもありません。
とりあえず、互いの見解は異なっても、自由に意見を交換できる環境は共に守っていきたいものですね。
投稿: 寝太郎 | 2005.02.07 13:42
寝太郎さん、コメントとトラバありがとうございます。サイトの全文読みましたが、まったく同感でございますよ。
投稿: Tatsu | 2005.02.07 14:46
はじめまして。
「反響室効果」という言葉が以前から使われていたとは知りませんでした。いい表現ですね。
私は「サイバーカスケード」という言葉を知ってからそちらを使っていましたが、同じ現象をさしているように思います。
ことしの1月、2月と、2件のブログが非常に多数の批判非難コメントを受け取ったり2ちゃんねるで祭りになったりして閉鎖されたことに関心を抱き、自分のブログでも取り上げるとともに、同じくこの問題に関して発言されている小倉秀夫さんのブログがまた、多数の批判非難コメントや2chの祭りになっていることについて、考えさせられるものであります。
私は小倉氏の考えた「コメントスクラム」という表現はうまいと思いますが、この表現を使うだけでも、多くの方々から反発を買うみたいです。
私にはなぜ100件以上もの批判非難コメントが一つのエントリーに集中するのか、それが何日も続くのか、それがブログ管理人の責任として追及され、コメント投稿者たちが、ブログ主を心理的にも知的にも道徳的にも劣った人とみなすのかが、わかりません。
小倉氏の場合、それほどとんでもないことを書いたとは思わない、むしろいいことを書いていると思いますが、そこは人によって評価の分かれるところでしょう。
しかしばかなことを書いたという評価を下すとしても、そこまで攻撃が集中する、そのことに疑問を抱きます。
また私のように、小倉氏の発言を高く評価すると、おまえは常識がない、偏向している、ブサヨ、プロ市民、などと言われかねない雰囲気があることに疑問を感じます。
そしてまた、最近USAで起こったできごとで、CNNテレビのニュース編成最高責任者イーサン・ジョーダン氏が辞任に追い込まれたのは、彼の発言が多くのブロガーたちから批判されたから、というニュースを読みましたが、これはどうだったんだろうか、「音響室効果」なのか「サイバーカスケード」なのか、それとも、インターネットと言論の自由とか民主主義とかとが結びついたすばらしい成果なのか、どっちなんだろう? と考え込んでしまいました。
あちらはマスメディア、こちらは個人のブログ、とだいぶ違いますが、どうも似たような側面があると、感じてしまいます。
投稿: terutell | 2005.02.13 18:31
Terutellさん、コメントありがとうございます。
「サイバーカスケード」ですか。調べてみます。小倉弁護士の「他人のBlogを閉鎖に追い込むのは恥ずかしいことだ」という主張それ自体は間違ってないと思います。左巻きの人から見たら僕はネットウヨと大差ないかもしれませんが、そう思いますね。彼のその主張自体は保守の僕も支持します。
彼の場合、コメント削除とか攻撃的な反論とか意味なく挑発的だった部分もあって、発言後の対応を評価する場合、ちょっと微妙と言わざるをえない側面もありますが。
イーサン・ジョーダン氏の辞任は詳しいことを知らないのでなんとも言えませんが、日本でブロガーがどれだけ騒いでも、テレビのニュース編成最高責任者が首になるということはありえそうにありません。そういう意味ではブロガーがそこまで力をもつ社会というのは副作用も大きいでしょうけど、何か大きな可能性を感じますね。
投稿: Tatsu | 2005.02.13 19:06